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1999/7/13 「mwccとgccの狭間で」

 BeOSのコードの可搬性の高さは周知の通りで、同じソースをコンパイルするだけでPPCでもx86で動作させる事が出来るわけです。すばらしい、ブラヴォー!
 が、R4からx86ではgccが導入され、コンパイルする上でmwccとの細かい違いが目につくようになってきました。ここではその違いを、わかっている範囲でまとめてみました。

  mwcc gcc 備考
namespace ×  
istream::tellg()の戻り値の型 streampos long long 単純なキャストはできない
fstream::open()での新規ファイルの作成時、modeにios::truncをつける必要が あり なし  
stringstream × strstreamを使う
rope × BStringかstringを使う
map::data_type × map::mapped_typeを使う
vector::at(), deque::at() × operator[]で代用(範囲チェック無し)
input_iteratorの -> 表記によるdereference × i->mのかわりに(*i).m表記を使う


1998/7/13
・stringstream/strstreamの項を修正
・ropeの項を修正
・map::data_typeの項を追加

1998/5/28
 主な情報源はBeTalk-J MLの10407から始まるスレッドです。とゆーかそれをまとめただけですが。この他にも、mwccとgccの違いに気付いたり、知っていることがありましたら、下記のアドレスまでメールでお知らせください。御協力おねがいします。
 

 

yun@be-in.org