● 1999/7/13 「Deskbarといっしょ」 今回は、Deskbarが他のウィンドウに隠されないようにする方法を紹介します。なんだかすでにプログラミングネタじゃなくなってきてます。まあいいや。 原理としてはBeOSのスクリプティングという機能を使って実現します。他のアプリを細かく操作するための機能なのですが、今回はtipsよりのネタではないので、自前のプログラムでは無く、 既存のユーテリティを使いましょう。 Attila Mezei氏作のコマンドラインユーテリティheyがAttila Mezei氏のページから入手できます。バイナリはx86版のみですが、ソースもついているのでppcでも比較的簡単にコンパイルできるでしょう。解凍したら /boot/home/config/bin あたりにインストールしてしまいましょう。準備はこれで終わりです。 おもむろにTerminalを開き、次のコマンドを入力しましょう。
これだけ? そう、これだけ。あっさりとDeskbarは他のウィンドウに重ならなくなります。 拍子抜けするくらい簡単です。このコマンドを /boot/home/config/boot/UserBootScript のケツにでも追加してやれば、起動時からばっちりです。 少々技術的な話をすると、このコマンドラインによってheyは、"Deskbar"という名前のアプリケーションの"Deskbar"という名前の"Window"プロパティの"Feel"プロパティの値を6に変更します。これはDeskbarのウィンドウの振舞いを決めるプロパティで、値6はB_FLOATING_ALL_WINDOW_FEEL、すなわちあらゆるウィンドウの上に表示されるという動作を意味するわけです。 スクリプティングは応用範囲が広く、面白い技術です。heyを使ってあれこれいじっているだけでもしばらく遊べるでしょう。自作のプログラムでも外部向けのスクリプティングインターフェースを実装しておくと、誰かが面白い応用を考えついてくれるかも知れません。 ● |